訪問着は、袖や裾などに図柄を配し意匠性や地色をお楽しみいただける着物です。
様々な場面で活用していただくことを願う着物です。
友禅の技法を使い、より新しさと華やかさを追求していければと思っています。
一つの題材を違った意匠で描いたら、より自分の感性が表現できる場合もあるのではないかと挑戦してみた訪問着です。
地染めの部分にも染め分けで工夫をして、柄とのバランスを考えながら制作したものです。
私の友禅着物の創作は、主に地染めを中心に着物と向き合うところから始まりました。
この作品は本格的に文様に取り組み始めた頃の着物の一つです。
この訪問着に対しては発表時に高い評価をいただき、現在は石川県立美術館に所蔵されています。
山百合と笹百合の花言葉は
“荘厳”と“上品”。
白とピンクに咲く花に対して青と緑の葉でコントラストをつけました。
友禅といえば草花をイメージなさる方も多いことでしょう。
山百合と笹百合に私自身が一番好きな草、仙人草を加えて描いた訪問着です。
咲いている様子が夜空いっぱいの星のようだと言われているドウダンツツジ。
そこに十二星座のシルエットを重ねた訪問着です。
数年前にドイツのボンでワークショップを開催させていただきました。
そのときに着付けの実演を行い、日独協会ボン支部に寄贈した訪問着です。